履歴書は書きやすいわ!はいはい。サクサクっと書きますよー
あら、てんしょくん。いつもは困った困ったしているのに、履歴書に関しては自信満々ね。
でも、喝ーーーーーー!!!
確かに履歴書は職務経歴書や面接対策に比較したら書きやすい部分はあるかもしれない。ただ、「されど履歴書」よ。
あなたが応募した会社の採用担当者がまず初めに目にするもの。これが「履歴書」。履歴書の書き方がイケてないと、正直、好感度としては下がる傾向にあるわ。履歴書だけで書類選考の合否を決めるわけではないけれども、書類選考における第一印象が決まるといっても過言ではないわね。
今日は履歴書の書き方でイケてないと思われないために注意すべきことを教えるわ。教えに沿って履歴書を書いて「イケてない履歴書」から卒業しましょ。
- 現役人事が「履歴書」で見ているポイントを教えます
- どういう履歴書がイケてないのか解説
- 履歴書でアピールするコツも伝授します
人事が履歴書で見ているポイント解説
年齢・住所
今回のポジションの欲しい層に合致している年齢層か、どこからの勤務希望なのかというのを確認しているわ。
年齢によって採用の可否を決めるのはNGとされているけど、まだまだ「選考に年齢が関係ないとは言い切れない」というのが現実よ。とはいえ、年齢はどうしようもないので、そのまま書くしかないわね。ちなみに「その年齢に応じた経験・スキルがあるか」というのも後々職務経歴書で見られることも意識しておくことね。
住所については「応募者がどこから働くことになるのか」というのを確認しているわ。ポジションによっては地域限定の求人もあるからね。採用後、転居が可能な場合はその旨を備考欄などにきちんと書いておくことね。
もし、住所の近くにオフィスがなくてリモートワークで働くことになるようであれば面接時に「遠隔地で働いても問題ないコミュニケーション能力があるか」は見られることが多いわよ。
学歴・職歴
学歴からは学生時代の学力や専攻をみているわ。職歴からは特に転職を繰り返していないかというのを中心にいろんな情報を拾っているわよ。
学歴と職歴からみているポイントは結構あるわよ。
分かりやすいように箇条書きでまとめるわね。
まず学歴からね。
- 学生時代に勉強ができたかどうか
- 勉強するための努力が出来る人かどうか
- どんな専攻を学んできたか
特に中途採用においては、学歴はあまり気にせずあくまで参考程度にみている企業が多いと思うけれども一応上記のポイントが見られているかもっていうことは伝えておくわね。ちなみに学歴は高校から記載しましょ。それ以前の情報は要らないわ(逆に中学以前から書いている人には違和感を覚えるわ。ちょっと変わった人なのかもという印象を抱かれるかも・・・)。
次に職歴で見ているポイントね。
- どんな企業に勤めてきたか
- 各企業での在籍年数
- ブランク(仕事をしていない空白の期間)はないか
ざっとこんな感じかしら。
職歴を見ながら、勤めてきた企業の規模等によってどういった感じで仕事をしていたのか想像力を膨らませたり、短期間で転職を繰り返すジョブホッパーでないかどうか見たりしているわ。特にブランクに関して何も注釈がないと印象を悪くする可能性があるから、きちんとした理由やブランクの間にやっていたことがあれば、備考に記載しておくことね。
資格
資格は自分をアピールするチャンス!
資格からは「知識・スキル」「向学心」をみているわ。
資格を取得したってことは、意欲をもって勉強して知識・スキルを得たという証明になるわ。企業としても専門知識がある人、入社後も勉強して成果を出し続けてくれる人が欲しいわよね。資格はその証明になるから、結構強い武器だと私は思うわ。
ただ、資格が資格なら何でもいいからたくさん書けばいいのかというと、そうではないのよね。各職種に関連した資格じゃないと逆効果になる可能性もあるの。
例えば、「経理」の求人への応募で「色彩検定3級、スキンケアアドバイザー」の資格のみしか書かれてなかったとすると、採用担当者は
- 「本当に経理の仕事に興味を持っているのか」
- 「本当は別の仕事に興味があるのではないか」
- 「入社後、興味が移ったら転職してしまうのではないか」
なんてことを思う可能性はあるわ。(面接で聞かれるかも)
資格を書くことは「向学心がある、勉強ができる」のアピールや採用担当との会話の糸口になるといったところもあるから、個人的にはほかに資格が何もなければ書いたほうがいいと思うわ。ただし、ほかにもたくさん資格をもっているのであれば上記踏まえたうえで、記載する資格を選んでもいいかもね。
ちなみに・・・資格が何もない~という人もある程度いるわよね。そんなあなたは、かなりな荒技になるけど「今勉強している資格」を書きなさい。何もないよりは向学心があると良いイメージにつながることもあると思うわ。
志望動機
志望動機の欄は、アピールのチャンス。存分に活用しなさい!
履歴書に「志望動機」の欄があったら活用しない手はないわ!
履歴書は最初に企業にアピールできる最初のツールよ。少しでも採用の可能性を上げたいのであれば、めんどくさがらずにきちんと考えて書くことを勧めるわ。
ちなみに志望動機からは「志向性」「意欲」をみているわ。
どんな理由で会社・仕事を選んだのか、どんなことがしたいのか、自社に合うマインドを持っていそうか、意欲はどれくらいあるのか、というのを確認しているの。
もちろん、応募先ごとにオリジナルで志望動機を書いて送れると一番ベストよ。時間はかかるけど、熱意を伝えることが出来るわ。ただ、正直そこまでしている時間って・・・・ないわよね。であれば、どの企業に応募しても違和感のない志望動機を書いておくこと!
志望動機の作り方についてはこちらの記事に詳しく書いてあるから、読んでみて。
趣味・特技
趣味・特技もアピールにつなげられるって知ってたかしら?
趣味・特技の欄、「こんなこと本当に知りたいの?適当に書いておこう」、なーんて思ってたりする人もいるんじゃない?
趣味・特技も意外と見ている採用担当はいるわ。その人の「人となり」「志向性」を確認していたりもするの。
じゃあ、どういう趣味・特技を書けばアピールにつながるかって?以下にポイントをまとめたわ。
- 応募ポジションの職種につながる趣味・特技
⇒経理であれば「他社の財務諸表をみる」だったり、エンジニアであれば「技術ブログを読む」だったり、職種につながる趣味・特技だと(この職種が好きなんだなあ)とプラスの印象になるわ。 - 向学心をアピールできる趣味・特技
⇒「資格勉強」「アプリ開発」「読書(ビジネス書)」など、プライベートな時間でも勉強しているんだなと感じる趣味・特技も好印象になるわ。「最近の休日は●●の資格勉強をしています。」といった感じでアピールするのもよいと思うわ。 - 会話の話題になるような趣味・特技
⇒「利き日本酒」とか「俳句・川柳」とかちょっと目を引く趣味・特技があれば、そこから会話が生まれて自分の人となりをアピールできる機会につながる可能性があるわ。
嘘はついちゃだめよ。ただ、上記の①~③に当てはまる趣味・特技があれば、そこも余すことなくアピールにつなげることね。
まとめ
ざっと解説してきたけど、まとめると「採用担当者にアピールできる履歴書」になっていることが大事なの。
もちろん年齢とか学歴・職歴とか変えられない部分はあるけれども、どんな勉強を今しているのかを資格にかいたり、自己アピールにつながることを趣味欄に書いたり、志望動機をしっかり考えて書くことは今からでもできる部分よね。
履歴書は実質のあなたの第一印象につながるもの。第一印象が良いと心理的にも「初頭効果・ハロー効果」で優位に働いてくれる可能性があるわよ。
■初頭効果:相手の評価を「第一印象で感じたイメージで決めてしまう」心理
■ハロー効果:相手を評価する時に目立った特徴に引っ張られてしまうという心理
たかが履歴書と高をくくらず、採用担当者にアピールできる履歴書にするために、しっかりと取り組んでいきましょ。
応募前の「履歴書チェックポイント」
今まで話したこと含めてチェックポイントとしてまとめたわ。応募前にこのチェックポイントをみてちゃんと「イケてる履歴書」になっているかどうか確認してみて。
- 誤字脱字がないか
(誤字脱字=仕事でもミスする人と判断されることもあるわよ) - 写真は添付されているか
(明るい表情は必須よ。直近の写真が望ましいわ) - 学歴は高校からの記載になっているか。(専攻があるのであれば)専攻が記載されているか。
- 職歴の入退職の年月は職務経歴書記載の年月と合っているか
- 職歴のブランクがある場合、理由やその間にやっていたことは記載しているか
- 応募ポジションへのアピールにつながるような資格(勉強中含め)が書けているか
- 応募ポジションと志望動機にギャップはないか
(たまに他社の志望動機のまま送ってくる人もいるわよ。気を付けて。) - 自己アピールにつながるような趣味・特技を書けているか。
ブラックゆき姐のつぶやき
ここからは辛辣にいくわよ。覚悟して読むことね。
履歴書って項目を埋めるだけであれば簡単にできちゃうものだから、「ただ書いた」って感じの履歴書で応募してくる人、本当に多いのよね。
別にそれが悪いことだとは思わないんだけど、履歴書でもアピールできるところがあるのにそれをしないってすごく勿体ないって感じるわ。どんな仕事でも相手目線で考えて仕事をすることが求められるのに、「ただ書いた」だけの履歴書からはそういった相手目線を考慮した仕事もできなさそうって思っちゃうのも仕方がないわよね。
ちなみに企業も求人票を書くのにあたって「どんなところをアピールすれば希望する人財に来てもらえるか」というのを考えに考えまくってるのよ。
履歴書を書く時点から相手(採用担当者)があなたが書いた履歴書をみてどう思うか、そこを意識するだけで転職活動の質が高まるわよ。
それでは、あなたの転職活動の成功を応援しているわ。
また次の記事で会いましょう