これから面接があるけど上手く受け答えできるか不安。。志望動機?そんなの企業ごとに考えられるわけないじゃん。ああ、つらいよー!
あら、てんしょくん。今日は志望動機の回答にこまっているの?
確かに、たくさん企業にエントリーする中で、1社1社志望動機を考えている暇なんてないわよね。
ただ、安心しなさい。各社ごとに志望動機を考える必要なんてないわ。
「わが社でないとダメな理由がないと不合格」という上から目線な会社はこちらからお断りしちゃっていいと、ワタシは思うわ。
転職面接の「志望動機」は定番中の定番の質問だけど、あなたの転職先を選ぶ基準がしっかりしていればそんなに怖くないわよ。
現役の人事であるワタシが「志望動機」の作り方を今日は教えてあげる。
ワタシのアドバイスに沿って準備をすれば、転職理由や志望動機の質問は怖くなくなるはずよ。今回の転職におけるしっかりとした軸ができて自信をもって転職活動を進められると思うわ。
- 現役人事が「志望動機」の作り方を教えます
- 「志望動機」がつくれるワークシート付き
- 面接を突破するためのコツも伝授
志望動機の答え方
STEP1 なぜ転職するのか書き出しなさい
まずはあなたがなぜ転職をしようと思ったのか書き出しなさい。
話はそこからよ。
転職理由と志望動機は密接に結びついているわ。むしろ、ほぼ一緒でないと矛盾が発生することになるの。だからまずは転職理由から書き出すことから始めなさい。
だって、転職って「現職のもやもや(転職理由)」を「解消できる会社を選ぶ(志望動機)」ものよね?だから転職理由と志望理由が紐づいていないとちょっとおかしいのよ。
例えば・・・
■転職理由⇒給与に不満。評価が給与に反映される会社に行きたい
■志望動機⇒自分が車が好きだから自動車業界を選んだ
となると違和感あるわよね。
面接をする中でも結構「転職理由」と「志望動機」に関連性がない人って多いの。
関連性がないと面接担当としては「ん?本心が伝わってこない。とりつくろっているだけでは?」なーんて思っちゃうこともあるわ。
だからまずは第一歩としてあなたが転職しようと思った理由を書き出して整理してみましょ。
転職理由をまずは書き出して見える化する
STEP2 転職理由をポジティブ変換しなさい
転職理由はポジティブな言葉を選ぶのよ!
転職理由は書き出せたかしら?
じゃあ、次のステップはその転職理由をネガティブ(~が嫌)からポジティブな言葉(~したい)に変換する作業をやるわよ!
なんでって?
そんなのネガティブな転職理由の人を欲しがる企業がないからに決まってるじゃない。
ただ、安心しなさい。転職理由はもともとはネガティブなものっていうのは理解しているわ。要は伝え方なの。
・上司のパワハラがひどい
⇒切磋琢磨できる仲間と働きたい
・給料が上がらない
⇒自分自身の評価をフィードバックしてもらえる環境で働きたい
・リモートワークしたい
⇒効率的に成果を出せる環境で仕事がしたい
・残業時間が長い
⇒時間よりも成果で評価してもらえる環境で働きたい
など
どうかしら?意外とポジティブ変換ってそんなに難しいものではないの。
ネガティブに伝えるより感じがいいでしょ?
面接突破のためにもこの作業は結構大事。
めんどくさがらずに取り組んでみて。
転職理由はポジティブな言葉(~したい)に変換する
STEP3 転職理由から「転職軸」を定めなさい
「転職軸なしには転職が成功しない」といっても過言ではないわ。
転職理由をポジティブに変換することはできたら次のステップ「転職軸を決める」よ。
転職軸とは「応募する会社を選ぶ際に重要視するポイント」のことよ。
あなたはなぜ転職するのかしら。
それは今の会社に不満があるから、もやもや感があるからよね。
じゃあ、それを解消できる会社ってどんな会社かしら?
その「あなたの転職理由を解消できる会社像」が今回のあなたの転職軸になるわ。
このステップ、転職の成功を左右するといっても過言ではないくらい大事なこと。時間をかけてもいいから、転職を成功させたいなら必ず取り組んで。
転職軸がぶれていると
「面接でうまく話せない。」
「転職したけど、なんか思ってたのと違う会社だった。」
なんて悲しいことになりかねないわ。
しっかりと転職軸を定めることが転職成功のカギよ。
この転職軸も面接で聞かれることが多いと思うから、ポジティブ変換していくといいわね。もし、「転職理由を解消できる会社」という軸だけだと候補求人が多すぎて絞れない、となったら追加で軸を追加することもよいと思うわ。
転職軸=転職理由を解消できる会社像
STEP4 転職軸に沿った会社選びをしなさい
なんとなく会社選びするなんて愚の骨頂よ!
みんな、転職活動やるぞーってなった時に会社選びからはじめちゃってないかしら?
応募前にどんな求人があるか目星をつけるのは悪いことではないわ。ただ、実際の応募に関しては転職軸まで定めてからやって頂戴。
軸がブレブレだったり、軸に沿わない会社選びをしていると、十中八九、面接でうまく話すことが出来ないわ。だって、軸をもたずになんとなくで会社選びしているんだもの。面接官にもその芯のなさは伝わってしまうわ。
応募するときには「今回の転職軸に沿っているかどうか」をきちんと確認して応募すること。くれぐれも(なんとなく福利厚生がいいから)とか(名前を知っている企業だから)といった理由だけで応募はしないこと。
※余談だけど、転職軸を面接で聞かれたときには「業界」「職種」についても話したほうがより伝わりやすいわ。
応募する求人が転職軸に沿っているかを確認してから応募
STEP5 転職理由に沿った志望動機をつくりなさい
STEP4と5はどっちが先でもいいわ。
最後のステップよ。今回の転職理由に沿った志望動機をつくりなさい。
最初にも言ったけど、転職理由と志望動機は密接に結びついているわ。むしろ、ほぼ一緒でないと矛盾が発生することになるの。
志望動機については口が酸っぱくなるほど言っているけど
- 転職理由に沿った内容
- ポジティブな言語に変換
この2つが大事よ。志望動機がつくれたらSTEP3で定めた転職軸とも合っているかどうかは確認すること!(転職理由のほかに転職軸を追加していたら、その転職軸に沿った志望動機も作成しなさいね)
最後に分かりやすいようにてんしょくんの例で説明するわね。
志望動機は「転職理由」に沿った内容で
ポジティブな言葉で伝えられるようにしておくこと
例:てんしょくんの場合
てんしょくんは何で転職したいのかしら?
ノルマもきついし、毎日終電でしんどい。。。
ということは、てんしょくんの転職理由は
①ノルマがキツイのが嫌
②業務時間が長いのが嫌
ってことね。
この理由、ポジティブ変換なんてできるの?
できるわよ。
①トップダウンではなくてボトムアップでも意見の出せる環境で働きたい(≒ノルマに対しても意見を交わしながら目標数字を決められそうな環境)
②時間よりも成果を重視する環境で働きたい
といったところかしら。
転職軸はどうしたらいいかな?
会社選びをするときにはポジティブ変換前の転職理由を軸としたらよいわ。
じゃあ転職軸は
①ノルマがきつくない
②残業がほぼない
ということになるね。
あ、でもリモートワークもできたらしたいなあ。
③リモートワークができる
これも転職軸にいれていいかな。
もちろんいいわよ。
実際に応募する会社を選ぶときには今の転職軸でOKよ。
ただ、もし面接で転職軸を聞かれたらポジティブ変換した言葉で答えるのよ。そうね、今回は
①トップダウンではなくてボトムアップでも意見の出せる環境
②時間よりも成果を重視する環境
③効率的な働き方を支援している環境
ってところかしら。
それを基に志望動機を作るとどうなるのかな?
こんな感じでつくってみたわ。
志望動機としては3つあります。
まず、風通しのよい社風です。自分自身で提案を行いながら成果にコミットしていける環境だと感じました。2つめに時間ではなく成果を重視している効率性の高さです。短時間でより高い成果を出すといった力を身に着けていけると感じました。3つめに効率的な働き方を支援している点です。空いた時間を自己研鑽に充てたいと考えています。
な、なるほど。
転職軸に沿った会社選びをする限りは上記の志望動機をベースとすればよいわ。ただ、面接に臨む前に今一度ベースの志望動機と面接企業にズレがないかは確認することをおすすめするわ。
「志望動機」がつくれるワークシート
今まで話してきたことを簡単にワークシートにまとめたわ。
転職初心者の方はこのワークシートをもとに志望動機や転職理由を書き起こして整理してみて。
【ゆき姐】志望動機がつくれるワークシート
ブラックゆき姐のつぶやき
今日は志望動機の作り方をお話ししてきたけど、どうだったかしら?
少しでもあなたのお役に立てたなら、こんな嬉しいことはないわ。
ここからは辛辣にいくわよ。覚悟して読むことね。
志望動機をきちんと伝えらえるようにしておくのは大事なこと。
だけど、「あなたがその会社で何をしたいのか」をきちんと考えることを怠ってはダメよ。
面接していると、転職してやりたいことがはっきりしていない人がまあ多いこと多いこと。
確かに現職でもやもや感があってそこから逃れたくて転職活動しているのは分かるわ。
ただ、逃れたいだけではなくて、次の会社ではどんなことをやりたいかまで考えないと中々転職活動はうまくいかないわよ。
それでは、あなたの転職の成功を応援しているわ。
また次の記事で会いましょう